ホットフラッシュ:更年期に頻発する症状の原因と正しい対策

ホットフラッシュは更年期に頻発する症状の一つで、程度の差こそあれ悩まされる女性が多いですよね。
実はうちの母が一番悩まされていたのはホットフラッシュでした。
とにかく突然暑くなったり、汗が噴き出して来たり、分かりやすい表現で言うとほてりとかのぼせですよね。

 

酷い時はクラクラとめまいや立ちくらみが出るときもあったと言っていたのを覚えています。
最近は巷でも認知されてきましたが、そもそもうちの母はホットフラッシュという言葉も知らなかったのです。色々調べてみると「それってホットフラッシュって言うらしいよ?」と。

 

うちの母はもう治まったのですが、せっかくなので当時の状況や困っていたことをインタビューしてみたので、このページではインタビューしたことと調べたことをまとめてみます。

 

ホットフラッシュってどんな症状だったの?一番悩んだのは?

とにかく突然顔がほてってきて暑くなる。のぼせた時のようなしんどさがあって、汗がすごく出てくる。酷い時はめまいが出たり、脈が早くなったり息が浅くなって苦しかった。
動悸や息切れが酷い時は不整脈も疑って、更年期の症状なのか他の病気なのか最初は分からなかった。
一番困ったのは、夏も冬も昼も夜も関係なく突然この症状が出るから、外に出るのが怖いときもあった。
のぼせたようなしんどさはつらかったけど、夏はそれなりに汗をかくものなので汗がたくさん出るのはそんなに悩まなかったけど、冬に顔や背中がびっしょびしょになるくらい汗でた時はさすがにおかしいと思って悩んだ。
あとは寝ている間の寝汗が本当に酷かった。部屋が暑くて汗が出ているのではなくて、エアコンの効いている部屋で寝ていてもシーツが寝汗でびっしょりになっていて、真夜中に目が覚めてしまって寝付けなかったり、不眠に悩まされていた。睡眠のリズムもおかしくなっていた。でも、私よりもっと症状が酷い人もいたし悩んでる人もいた。

なぜ起こる?ホットフラッシュの原因

更年期障害に悩む多くの女性が、上のような悩みを持っています。そして、ホットフラッシュの原因は自律神経のバランスの乱れと密接な関わりがあります。
自律神経が乱れる原因になっているのが、「卵巣機能の低下によるホルモンバランスの変化」です。

 

卵巣機能が低下することによりなぜホルモンバランスが変化するかというと、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少する為です。

 

つまり、ホットフラッシュをはじめとする更年期の症状は、
卵巣機能の低下により⇒エストロゲンの分泌量が低下し⇒ホルモンバランスが乱れ⇒身体の調節機能を担っている自律神経が狂う
ことで生じると言えます。

 

ここで言うホルモンバランスの乱れというのは、エストロゲン(卵胞ホルモン)⇔プロゲステロン(黄体ホルモン)

 

だけで語ることはできず、卵胞刺激ホルモン(FSH:Follicle stimulating hormone)がキーワードになります。
FSHは脳下垂体前葉で合成と分泌が行われるホルモンで、卵巣内で卵胞の成長を刺激して成熟させるホルモンです。

 

卵巣機能が低下していることにより、エストロゲンの分泌が減少していることに対して脳は、もっとエストロゲンを出せとFSHを出し続けます。

 

しかし、実際には身体が追いつかずにホルモンバランスが崩れ、ひいては自律神経である交感神経と副交感神経のバランスに影響を及ぼします。
参考リンク:http://www.hospital.iwata.shizuoka.jp/sp/detail/page/306(仕組みが分かりやすいです)

 

この自律神経のバランスの乱れはホットフラッシュの症状からもわかるように、血管の拡張と収縮、血液循環の調節機能と関わりがあります。

 

交感神経の働きの一例を示すと、「脈が早くなる」「血圧が高くなる」「呼吸が早くなる」「血管が収縮する」といった働きがあります。どれもホットフラッシュの症状に当てはまる・・・と思いきや勘の良い方は一つ疑問に思いませんか?

 

頭が勘違いして汗がたくさん出ているなら、暑いと勘違いしていて熱を放出して下げようとして血管は拡張するんじゃないの?って思いませんか?

 

これややこしいのですが、実は血管の拡張と収縮と発汗については別々に考える必要があります。

 

私達は本来「寒い!」と感じた時に交感神経優位になり立毛筋を収縮させ、放熱の面積を下げる為に血管も収縮させ、身体から熱が逃げないようにします。ではなぜ寒いと感じているのに汗が大量に出るのでしょうか?実はこれ、汗腺をコントロールしているのは交感神経だけだからなのです。

 

普通は副交感神経との2重支配なのですが、汗腺はなぜか交感神経のみの支配なのです。ですから、交感神経が活発になり過ぎて汗腺には体温を下げるよう指示が出ていて大量の発汗が生じるということです。ややこしいですね・・・とにかく一言で言うなら自律神経めちゃくちゃで暑いのか寒いのかわからない・・・ということが起こります。

 

ほてりやのぼせがすごく出るのに、手足が冷えるのも納得できます。交感神経優位で末梢の血管は収縮していて血流が悪くなる為です。

ホットフラッシュが出た期間は?いつまで続いたの?

50前後だったのは覚えてるんだけどいつまでというのははっきりわからなくて、忘れたころに治ってたという感じ。でも症状がキツかったのは1年くらいで、そこまで酷くないんだけどずるずると続いていた。今だって肩こりとか膝が痛かったりとかあるけどこれはもう更年期というより歳のせいみたいな悩みは残ってる(笑)

更年期とは、「閉経前後5年の期間」のことを指します。ですから、個人差が大きくいつから、どういった症状が現れるか千差万別です。

 

しかし、50歳前後に閉経する方が多い為、45歳〜55歳の約10年間のことを「更年期」としています。
更年期の入り口とも言える年齢に症状が重かったという意見が良く見られますが、症状が続いた期間についても個人差が大きいようです。

 

ちなみに、日本人女性の更年期の悩みで最も多いのが「肩こり」、ついで「疲れやすい」
そして三番目に「頭痛」とほぼ同じ割合で「のぼせ」が多く、25%以上の女性が感じています。
参考リンク:更年期障害に関する一般女性へのアンケート調査報告

症状ってすぐにおさまるの?ホットフラッシュになった時はどうしてたの?

ほてった感じが酷い時はめまいや立ちくらみも出てだいたい数分で治まるんだけど、長いときは20分とか。1日中おかしいときもあった。顔というより頭皮から汗が出てきたりするから、出掛けてる時に酷い症状が出た時は治まるまでトイレやなるべく涼しいところに座っていることもあった。一番汗がひどかったのは寝汗で、それこそ首から背中までびっしょりで、例えば高熱が出て解熱剤を飲んでしばらくすると下に着てるシャツを代えないといけないのと同じくらい汗が出た。出先だとハンカチではもうだめで、ミニタオルと扇子は常に持ち歩いていた。服はとにかくいつでもさっと脱げるものにして、突然なるので暑くなったら逃がさないと余計めまいや気分が悪くなるので注意していた。汗がすごく出ていた時期は化粧はもう諦めて薄くしておいて、外では化粧を直すことが多かった。自宅だと、叩くとすぐ冷える冷却剤や保冷剤を冷凍庫に入れておいてタオルに巻いて使ってた。今なら、熱中症対策の冷却スプレーとか持ち運べるサイズもあるし便利かもね。

ホットフラッシュ対策の一工夫

ほてりやのぼせが酷い時や汗が大量に出る症状は、時間も場所も選べません。もちろん治まれと思って治まるものでもないので、症状が軽くなるのを待つよりほかありません。

 

タオルやウェットティッシュを常備して、夏場は扇子も忘れずに。冬場は特に注意が必要です。冬で屋外は寒いとはいえ、最近は暖房が効きすぎているところもあり、冬場に室内でホットフラッシュに見舞われたらすぐに服を脱げるように工夫しておかなくてはなりません。屋外に出てほてりを冷ますという意見もありましたが、手足や身体の芯まで冷えることの無いように注意が必要です。一番いけないのは、症状がつらいのに我慢し続けることです。次の項ではホットフラッシュを何とかしたい方の為の対処法や治療法をまとめます。

ホットフラッシュで困ったら。対処法や治療の選択肢

現在考えられる対処法や治療法について簡単にまとめます。

HRT(ホルモン補充療法)

HRTとは、女性ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンそのものをHRT製剤として補充する治療法です。現在国内では、飲み薬以外にパッチ状やジェル状の経皮吸収製剤があります。

 

HRTは医療機関に行けば誰でもHRTを受けられるというわけではなく、まず問診と検査によって診断を行います。
HRTの禁忌ではなく、医師が必要であると判断した場合にHRTを受けられます。

 

HRTは更年期障害の根本治療とされていますから、あまりに症状が重い場合は迷わず病院へ行きましょう。最近では婦人科以外にも更年期外来という受診科も増えてきました。もちろん医師からの処方薬として健康保険も適用されます。

漢方治療

HRTで思うような結果が得られない場合、HRT適用ができない方、もしくはHRTと併用される治療法に漢方治療があります。

 

心療内科や婦人科において処方され、保険は適用されます。産婦人科の三大漢方薬と呼ばれたり、更年期障害の三大処方と呼ばれているのが、
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 

ほてりやのぼせがあるのに手足は冷たくて冷え性・・・といった症状にも対応しやすいのが漢方のメリットで、ホットフラッシュに対しても処方されています。

 

病院にいけない理由がある場合や、症状の程度によっては自分で対処できるサプリメントも選択肢の一つです。
サプリメントのメリットやデメリットについては、別のページでおこないます。

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